こむぞうです。
約10年人事給与の仕事をしている私、こむぞうがこの月にどのようなことを人事給与担当部署が行っているか、御紹介します。
- 人事給与担当部署に所属していて仕事のスケジュールの整理がしたい人
- 人事給与担当部署が何をしているか興味のある人
以上の方々は、お役に立てると思いますので、是非御覧ください。
さて、ここから年度の後半戦に突入です。
人事給与担当者は、ここからどんどん忙しくなっていきます。
翌年度を見据えての動きも増えていきますので、今年度と翌年度を整理して進める必要があります。大変!
毎月の給与事務
まずは恒例の事務です。
10月は、児童手当の支給月です。
以前の記事で紹介しましたが、6月に提出された現況届等を基に支給します。
公務員は、住んでいる市町村から支給されるのではなく、職場から給与として支給されます。公務員以外の人とはこの点が大きく違いますね。
もし支給されていなかったら現況届が提出されていないかもしれません。
現況届が提出されていない場合は、10月の児童手当の支給を受けられません。過去の計算分は間に合いませんが、今後のために急いで提出しましょう。
翌年度の人件費の当初予算要求
9月の人事給与スケジュールで行った翌年度の当初予算人件費を10月に財政担当部局に提出します。
給与担当部局以外の所属は、このタイミングまでに翌年度の人員体制予定(退職、職員派遣、長期休業とその代替職員の確保等の予定)をよく給与担当課と調整しないと厳しい翌年度となります。 給与担当部局以外の所属は、 よく整理して給与担当部局と調整しましょう。
9月で行った数値を指定の様式に落として提出するだけのことなので、9月にしっかり整理されていれば問題ありませんが、給与担当部局としてはよく上司に数値を理解していただく必要があります。
意外と上司だけが把握している翌年度の事情があります。私も何度か初耳の情報を受けて数値を調整することになりました。翌年度に困らないようよく打ち合わせる必要があります。
年末調整の御案内
職員に年末調整の申告をしてもらうよう案内します。
この年がどのような申告方法になるのかを国税庁のWebサイト等でよく確認し、その上で職員への案内書類を作成します。
制度が変わる年は、少し準備が必要で大変!
給与改定の条例案の作成
8月の人事給与スケジュールで紹介しましたが、もし8月に人事院から給与改定の勧告がされた場合は、恐らく10月に国会に提出する法律案が閣議決定されると思われます。
この閣議決定で初めて特別職の国家公務員(内閣総理大臣等)の給与改定があるか判明します。
特別職の国家公務員の給与改定がされるのであれば、同様に、特別職の地方公務員である議会の議員、市町村長、副市長村長、教育長等の給与改定に関する条例案も検討しなければなりません。
ここが注意点!忘れないようにしなければ!
条例案の作成方法については、別の記事で紹介していますが、人事給与の条例は、国家公務員の法令をまねしているため、それに合わせるだけで済みます。
給与改定の影響額の算出は大変ですが、条例案を作成する作業としては楽です。
人事行政の運営等の状況の公表
こちらの記事「公務員の給与状況は、毎年公表されています。」でも少しだけ触れていますが、地方公務員法第58条の2第3項の規定により、人事行政の運営等の状況を公表しなければなりません。
第五十八条の二 任命権者は、次条に規定するもののほか、条例で定めるところにより、毎年、地方公共団体の長に対し、職員(臨時的に任用された職員及び非常勤職員(短時間勤務の職を占める職員及び第二十二条の二第一項第二号に掲げる職員を除く。)を除く。)の任用、人事評価、給与、勤務時間その他の勤務条件、休業、分限及び懲戒、服務、退職管理、研修並びに福祉及び利益の保護等人事行政の運営の状況を報告しなければならない。
地方公務員法(昭和25年法律第261号)第58条の2第1項
3 地方公共団体の長は、前二項の規定による報告を受けたときは、条例で定めるところにより、毎年、第一項の規定による報告を取りまとめ、その概要及び前項の規定による報告を公表しなければならない。
地方公務員法第58条の2第3項
「人事行政の運営等」だなんて分かりにくい言葉を使っていますが、その自治体の職員数の推移、給与、研修、人事評価、分限、懲戒等の実態を公表するものです。
12月末までの公表とするなど、自治体によって様々な公表ルールを条例で定めています。
愛知県だとこのように公表していますね。
12月末までの公表とした場合は、公表方法の一つに広報誌を活用すると現行締切の都合上この10月に原稿を提出する流れになると思います。
なお、人事給与スケジュール5月でも紹介しましたが、次のような調査が毎年行われているため、この人事行政の運営等の状況の公表は、その調査回答を切り貼りして作っている部分が多いです。
広報誌を公表方法の一つとして挙げていると、誌面の都合上、幾つか削るのでその点が悩みどころですが、量は多いものの、公表内容は決まっているのでその点は悩まずに進められます。
【おまけ】もう年末!年始はおせち料理で過ごしませんか?
10月の人事給与スケジュールは以上です。ここからはおまけの話
そろそろ年末の準備を進めなければなりませんね。
いつも年末年始の食事はどうされていますか?
「年末年始くらいいいもの食べたい。」
「お店は人が多そう。」
「面倒だからコンビニ」
そんな感じでしょうか。
年末年始も空いているお店もあったりしますが、子どものいる御家庭等は、外出しにくい事情もあります。
かといって、年末年始の休日に料理するのも気が向かない。
また、どんどん便利になる中、日本らしい年始の迎え方がなくなっていくのは少し淋しいです。
そんなあなたに、今年だけでも気分を変えて、おせち料理はいかがでしょう?
Oisixというお店がおせち料理の全国配送サービスを行っていました。確認してみたところ、次の点がお得でした。
- 全額返金保証付き
- どんなに遠くても追加料金なしで全国配送
- 約20年で累計販売数35万台突破(信頼度が高い。)
- 食事の負担解消
初めての人でも安心のお店だと思います。
逆に、こんなデメリットもあります。この点で気になる人は、やめておきましょう。
- 金額は、安くて13,000円程度(1人身には向かない。)
- 冷凍なので、解凍が手間(食べる24時間前に冷蔵庫に移し、食べる1時間前くらいに常温に置く。)
- 肉眼で確認していないので漠然と不安
- おせちが嫌い。
以上を踏まえて「利用してみてもいいかな。」「今年くらい試してみようかな。」と思ったら、利用してみるといい年始を迎えられるかもしれませんね。
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