ブログ「公務員ってどうなの?」のこむぞうです。
先日、平成25年2月に出版されたこちらの本「伝え方が9割」を読みました。
仕事をしていると、やはり人と関わることが多くあります。
そんな中、どうしても次のようなことを考えることがありませんか?
- 人にお願いしたい。
- 人に見てもらいたい。
しかし、実践してもうまくいかず。
一方、人当たりのいい人やかわいい女の子がお願いしたり、紹介したりすると、すごく聞き入れられます。
「言ってることは同じなのに、何だよ!」「人で選ぶなよ!」と思ってしまいます。
今回御紹介するこの本の内容は、伝える技術が記載されています。
テクニックとして伝える方法が記載されているため、誰でも実践すれば今の自分よりお願いを聞いてもらえたり、見てもらえたりします。
こんな簡単な方法でうまくいくんだから、実践するしかないよね!
私のような鎧男でも大丈夫!実際に読んだ私自身、この本は、当たりだと感じました。
全てを紹介しては著者に申し訳ないので、「これは役に立つ!」と思える内容の一部を紹介したいと思います。なお、著者がコピーライターなので、ブログにも効果的な技術だと思います。
「ノー」を「イエス」に変える技術
こちらは、人にお願いするときに使える技術です。
組織で仕事をするときは、必須ですね。
これについては、まず自分の頭の中をそのまま言葉にしないのが大切です。
そして、相手の頭の中を想像しましょう。ここからのポイントは、次の7つ。
- 相手の好きなことから切り出す。
- ファーストフード店の店員が「4分ほどお待ちいただけますか?」とお客様にお願いするところを、「できたてを御用意いたします。4分ほどお待ちいただけますか?」とお願いする。
- 嫌いなことの回避から切り出す。
- 「痴漢に注意」と看板に表示するのではなく、「住民の皆様の御協力で、痴漢を逮捕できました。ありがとうございます。」と表示する。
- 選択の自由から切り出す。
- 「この案どうですか?」と聞くより「A案とB案、どちらがいいですか?」と聞く。
- 認められたい欲から切り出す。
- 「時間外勤務をしてもらっていい?」ではなく、「君の企画書が刺さるんだよ。お願いできない?」とお願いする。
- 「あなた限定」として切り出す。
- 「研修に参加してください。」ではなく、「他の人が来なくても、〇〇さんにだけは研修に参加してほしいんです。」と促す。
- チームワーク化して切り出す。
- 「勉強してください。」ではなく、「一緒に勉強しよう。」と子どもに促す。
- 感謝で切り出す。
- 「トイレを綺麗に使ってください。」ではなく、「トイレを綺麗に使っていただいてありがとうございます。」とお願いする。
最後に、相手のメリットと一致するお願いを作れば、「ノー」を「イエス」に変えるお願いが完成です。
例えば、女性をデートに誘うとき、単刀直入に「デートに行かない?」では自分のメリットだけになってしまいますが、「驚くほどおいしいパスタの店に行かない?」なら相手のメリットの話になります。「デート」と言っていませんが、結論としてこれは「デート」ですよね。これが相手のメリットと一致するお願いです。
どうでしょう?これだけでも「イエス」と相手が言ってくれそうな気がしますね。
さっぱりした紹介だけど、本にはもっと詳しく内容が書かれているよ!
「強いコトバ」をつくる技術
こちらは、人の目を引くキャッチコピーを作る技術です。広報チラシ、メール、プレゼン等で活躍しますね。
ブログのタイトル等にも役立ちそうです。
人の目を引く強いコトバ(人の感情を動かすエネルギーのあるコトバ)を作る技術は、次の5つの手法があります。
- サプライズ法
- 伝えたいコトバ+サプライズワード(「!」を使う等)。例「そうだ、京都、行こう。」(JR東海)
- ギャップ法
- 伝えたいコトバ+伝えたいコトバの正反対のコトバ+2つのコトバをつなげる。例「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。」(オバマ大統領就任演説)
- 赤裸裸法
- 伝えたいコトバ+赤裸裸ワード(身体の反応)+赤裸裸ワードを伝えたいコトバの前に置く。例「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように」(坂本九「上を向いて歩こう」)
- リピート法
- 伝えたいコトバ+繰り返し。例「人民の 人民による 人民のための政治」(リンカーン大統領演説)
- クライマックス法
- いきなり伝えたい話をしない。+クライマックスワード(「ここだけの話ですが」等)から始める。例「ここだけの話ですが、私はカレーが好きです。」
いかがでしょう?
私は、「人の目を引くキャッチコピーなんて、センスのある人しかできない。」と思っていましたが、このように技術として整理されると自分にもできそうな気がします。
何か気の利いたキャッチコピーが欲しいとき、この5つのポイントのどれかから選べばいいと思ったら、作りやすいと思いませんか?
特にギャップ法は、確かに様々な名言で使われているので、効果的なテクニックだと思われます。
ほかにも、アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ R2 5.1ch Blu-ray BOX (特装限定版)」のルルーシュ・ランペルージの名言 「間違っていたのは俺じゃない。世界の方だ!」や漫画「はじめの一歩(42) (週刊少年マガジンコミックス)」の鴨川会長の名言「努力した者が全て報われるとは限らん しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」 というセリフがありました。今思えば、これらもギャップ法でした。
まとめ
いろいろ遠慮しすぎてすっきりしてしまいましたが、本にはもっと詳しい内容が掲載されています。
「本は、偉人の話がいつでも聞ける装置」とオリエンタルラジオの中田敦彦さんがおっしゃられていましたが(中田敦彦のYouTube大学「【読書術②】本は偉人の話がいつでも聞ける装置(Reading Strategies)」)、そのとおりだと思います。1,400円(税抜き)で手に入ったら安いものではないでしょうか?
ちなみに、その中田敦彦さんのYouTube大学でも本書が紹介されていました。
もしこの記事で「これは使える!」と思われたら、是非手元に置いておくことをおすすめします。将来にわたってきっと役に立つでしょう。
さらに、応用編として続編も発売されていますので、気になる人は、こちらもいいと思います。「伝え方が9割」のテクニックが気に入ったのであれば、きっと続編も気に入ると思います。
「ほかにもいい本が知りたい!」という人は、こちらの記事も併せて御覧ください。
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