ブログ「公務員ってどうなの?」のこむぞうです。
前回に続いて、約10年人事給与の仕事をしている私、こむぞうが5月にどのようなことを人事給与担当部署が行っているか、御紹介します。
- 人事給与担当部署に所属していて仕事のスケジュールの整理がしたい人
- 人事給与担当部署が何をしているか興味のある人
以上の方々は、お役に立てると思いますので、是非御覧ください。
人事給与担当部署の5月は、新たな会計年度任用職員の給与と毎年恒例の大型調査回答に追われています。どうぞ御覧ください。
まだまだ大変なんですよ。
給与事務
いわゆる正規職員は、4月が最も大変なのですが、今回は、会計年度任用職員(パートタイムの地方公務員)です。
会計年度任用職員の多くは時間給だったりするので、勤務した翌月に給与が支払われます。
つまり5月は、最も採用や配置換えの多い4月の会計年度任用職員の勤務実績を反映した初めての月となります。
会計年度任用職員の運用として、自治体の多くは、人事給与担当部署が勤務条件等を決めていません。職員募集から配属先が行っていることが多いと思います。しかし、給与の支払事務は、人事給与担当部署が行っているため、人事給与担当部署との連携不足が起きると困ります。
つまり、ときどき届いた勤務実績等を見ると「聞いていた話と違う!」ということがあったりするわけです。
書類の不一致が起きると、その真偽がどちらかを確認する作業がまた困るんですよね・・・。書類も人事給与担当部署だけでまとまっているわけではなく、他の部署にも進んでしまっている書類と一致する必要もあるので、すごく困ります。
配属先にとっては自分たちの目が届く範囲なので当然分かっていることでしょうが、ここが結構大変なわけです。
また、世間はゴールデンウィークですが、給与の支払事務スケジュールでは、祝日がある分、事務を進める時間が減るため、かなり急ぐ月ですね。給与の支払日が月の終わり頃であればいいのですが・・・
うまく進められないと、ゴールデンウィークは、若干出勤する必要があります。ゴールデンウィークが嬉しくない・・・。
人件費決算
令和2年度で使ったお金は、そろそろ整理されきった頃です。そこで、一自治体として6月に決算報告が行われます。
人件費においても例外ではなく、令和2年度の決算資料を作成することとなります。
様々な関係部署から「こういうのが欲しい。」「ああいうのが欲しい。」といった依頼を受けますが、システムでポンと出るものばかりではないのが大変なところ。
なので、毎年恒例ではありますが、担当者は変わったりするのですんなり進むとは限らないところですね。
各種調査回答
人事給与担当部署には、次の毎年恒例の大型調査があります。
このほか、令和元年度や令和2年度では、「地方公務員の会計年度任用職員等の臨時・非常勤職員に関する調査」とか「会計年度任用職員制度の施行状況等に関する調査」といったものがあったりしましたね。令和3年度は、旬な話題なので定年引上げか・・・・な?
愛知県では、調査回答後、愛知県庁に県内全市町村の調査回答担当者が集まって、ヒアリングを受けます。そのヒアリングを受けつつ、愛知県は、総務省に実態を報告する流れですね。このヒアリングは、7月に行われることが多いですね。
昔は、このヒアリングで愛知県と市町村とで激しくぶつかったりしたそうですが、昨今ではお互い歩み寄って課題解決に向かって話し合う雰囲気です。また、ここで人事給与の課題が明らかになったりするので、今後の目標整理としてもいいイベントだったりします。
終わりに「メモは、将来にわたって重要な財産」
人事給与担当部署に限らず、公務員の仕事は、難しいことがとても多いので、一つ一つ身に付けていかないとあっという間に1年を終えるも全く身に付かなくて同じピンチを迎える、なんてこともあるかもしれません。
そんなことにならないように、ノートやメモ帳をいつでも持ち歩いてすぐにかきとめる習慣を作りましょう!
メモの重要性については、「メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)」でもしっかり語られていますね。
やりっぱなし(メモをしっぱなし)にするのではもったいないです。15年以上公務員をやっている私がいいますが、メモは、将来にわたって自分を助けてくれます。しっかり活用しましょう!
メモをするときは、安いメモ帳だと全然見返す気にならないので、こういう立派なノートを使うといいですよ。
裏紙とかだと、全然見返す気にならないんだよね・・・。
ずっと取っておけるノートは、素晴らしい財産です。これから働く上で、いつかまたその職場に戻ってくることはありますし(私も人事給与担当部署に戻ってきましたし)、そうでなくとも見返すと新たな発見があります。大切にしたいですね。
メモは、手帳にしてもいいよ!よかったら手帳の記事も見てね!
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