ブログ「公務員ってどうなの?」のこむぞうです。
今回は、傷つき迷える全ての人にこの書籍「苦しかったときの話をしようか」を紹介します。
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あ!倒産しそうなUSJをV字回復させた人だよね!?
突然ですが、「DRAGON QUEST―ダイの大冒険―」って知ってますか?
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結構昔の漫画だね。
そのとおり!私が小さい頃に読んでいた漫画だ。アニメもリニューアルされて(ドラゴンクエスト ダイの大冒険 1 [Blu-ray])、本当に嬉しい!
スクウェア・エニックスのドラゴンクエストを舞台にした漫画で、かなり読み込みました。
この漫画に、辛い目に遭って、ヘコたれたとき、つい浮かんでしまうフレーズがあります。
それがこちら。主人公の勇者ダイの師にして、世界を救った元勇者アバンが後世のために残した「アバンの書」空の章192ページ。これがボロボロのダイたち勇者一行を励ましました。
傷つき迷える者たちへ……
敗北とは傷つき倒れる事ではありません
そうした時に自分を見失った時の事を言うのです
強く心を持ちなさい
焦らずに、もう一度じっくりと自分の使命と力量を考えなおしてみなさい
自分に出来る事はいくつもない
一人一人がもてる最善の力を尽くす時
たとえ状況が絶望の淵でも
――必ずや勝利への光明が見えるでしょう……!
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 8 DRAGON QUEST―ダイの大冒険― (ジャンプコミックスDIGITAL)
絶対絶命でもこれでもう一度立ち上がれるね!アバン先生~っ!
しかし、この記事の本題は、これではない!
さて、話を戻して本題です。
最近、現代の「アバンの書」心の章を見つけました。それがこの「苦しかったときの話をしようか」です。
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森岡毅さんが子どもたちのために書きためたものの一部です。正確には、社会人となる娘に当てた手紙です。
森岡毅さんの編集さんがキャリアに悩む全ての人に役立つ本質的な書籍として「世に出すべき」と出版を勧め、娘の名前等を修正して出版されましたが、娘への手紙という構成は変わっていません。森岡毅さんの感情が抑えられずにあふれてしまっている書籍です。
この記事の投稿日現在、多くのメディアの書籍ランキングで高いポジションに位置付け、本屋さんでも目立つ位置に置かれています。
この記事では、公務員の仕事に役立つ部分をピックアップしてお届けしたいと思います。将来への不安のある人は、是非御覧ください。
この記事を書いている途中でも、私は涙が出てしまいます。書籍「苦しかったときの話をしようか」。是非読んでもらいたいです。
なお、本書の主題である「苦しかったときの話」は、書籍では後半に書かれています。きっと森岡さんが役立ててほしいのは、「苦しかったときの話」よりも本書の前半だと思いますので、そちらもちゃんと紹介したいと思います。
しかし、ざっと「苦しかったときの話」を知りたい場合は、この記事の中央くらいに「劣等感に襲われるときの話」と「無価値に追い詰められたときの話」として紹介していますので、そちらを御覧ください。
しかし、面白かったのは間違いなく「苦しかったときの話」でしたけどね。
学校では教えてくれなかった世界の秘密
私たち人間は、平等ではありません。必ず違いがあります。
そして、自分を変え、自分を最大限に活用するには、次の3点を考える必要があります。
- 己の特徴の理解
- 己の特徴を磨く努力
- 環境の選択
漠然とした説明になりますが、まずはこの3点を考えなければ今の自分を変えられないとだけ考えておきましょう。
自分の強みの見つけ方
人間は不平等だと森岡さんは主張しますが、つまり、人間はそれぞれ強みが違うという意味でもあります。
そして、その強みを活用することが成功につながります。
次からは、書籍「苦しかったときの話をしようか」で紹介されているあなたの強みの見つけ方を簡単に説明しますので、是非試してみてください。
目的を立てる。
仮説でもいいので目的を立てましょう。今後の活動に納得できるし(納得性)、キャリアを積み上げやすくなります(一貫性)。
パっと目的が浮かばないなら、どんな状態ならハッピーになるか未来の理想状態を目的にしましょう。
具体例(森岡毅さんの息子(中学生)の場合)
目的「ちゃんと家族を養える人間になること。」→キャリアの目的「ある程度稼げること。」
目的達成のための戦略と戦術
- 大学進学に有利な高校に行く。
- 就職に有利な大学に合格する。
- 自分に向いているある程度稼げる職に就く。
好きなことの中から強みを見つける。
自分の強みは、必ず好きなことの中にあります。まずは最低50個、できれば100個くらいの小さな付箋(ポストイット)を用意し、今まで自分が好きだった「~すること」(動詞)一つ一つを付箋一つ一つに書き出してみましょう。
「考えることが好き」「話すことが好き」「大きな変化を起こすことが好き」といったことだね。
うまく作れなかったら、家族や友人に聞いてみたり、過去の自分が好きと思ったことを思いつくまま書いてみましょう。
集まった付箋は、次の分類に分けます。
記号 | 意味 | 付箋の具体例 |
T(Thinking) | 考える力や戦略性が強みになるもの | 「考えることが好き」、「問題を解くのが好き」、「人と議論をすることが好き」、「勝つための作戦を考えることが好き」、「計算することが好き」、「勉強することが好き」、「興味ある領域を研究することが好き」、「分析することが好き」、「知ることが好き」、「予想を当てることが好き」、「最小の努力で最大の成果を狙うことが好き」、「戦略ゲームで遊ぶことが好き」、「誰も考え付かない新しいことを思いつくことが好き」等 |
C(Communication) | 伝える力や人とつながる力が強みになるもの | 「友達や知り合いが増えることが好き」、「人と会うことが好き」、「話すことが好き」、「話を聴くことがが好き」、「SNSで多くの人とつながることが好き」、「人が集まるところに参加するのが好き」、「人を紹介することが好き」、「噂話をしたり聞いたりするのが好き」、「おしゃれを楽しむことが好き」等 |
L(Leadership) | 変化を起こす力や人を動かす力が強みになるもの | 「何かを達成することが好き」、「高い目的を定めて挑戦することが好き」、「大きな変化を起こすことが好き」、「自分で決めることが好き」、「人々を引っ張っていくことが好き」、「集団において責任ある役割を担うことが好き」、「自分なりの正義感に突き動かされて衝動的に行動することが好き」、「後輩等の世話を焼くのが好き」、「人に夢を語ることが好き」、「人を勇気づけることが好き」等 |
その他 | 上記以外 | 「寝ることが好き」、「食べることが好き」等のT、C及びLに関係なく好きなもの等 |
その他以外の系統で最も多いものがあなたの強みです。その強みを活用できる職能を選びましょう。
もしT,C及びLのうち2系統に偏った場合は、その2系統の組合せが武器になるように考えていきましょう。
また、T,C及びLの3系統とも多い場合は、何でもできる器用さがあるので、何でも平均的にできないと務まらないような職能を選ぶといいでしょう。
公務員向け情報発信ブログだから紹介しないけど、書籍「苦しかったときの話をしようか」には、この分類から向いている職能も紹介されているから、参考にしてみてね。
森岡毅さんは、「自分がナスビなら立派なナスビへ、キュウリなら立派なキュウリになるように、ひたすら努力を積み重ねれば良いのだ。」とおっしゃってます。まずは自分を知る必要がありますね。
自分の価値を相手に届ける方法
「自分をマーケティングせよ!」という章名でまとめられているこの章。最初の話は面接のテクニックの話です。
伝え方(HOW)」よりも「中身(WHAT:何を伝えるか)」こそが、遥かに重要な意味を持つ
「苦しかったときの話をしようか」
「中身のない話を立て板に水のように話したところで、誰の頭にも心にも響かない」。つまり、中身をしっかりと考える必要があります。
また、誰もが緊張してしまう面接は、森岡毅さんは緊張しないとのこと。これは、自分自身のブランドをあらかじめ設計しておくからだそうです。
そのための図がこの「ブランド・エクイティー・ピラミッド」です。
↑の図は、私が森岡毅さんが作った「ブランド・エクイティー・ピラミッド(キャリア開発用・簡易版)」の更に簡易版です。もっと立派な図形が書籍「苦しかったときの話をしようか」には掲載されていますので、ちゃんと活用したい場合は、書籍で御覧ください。
「ベネフィット」というのは、購買における本質的な価値のこと。自分というブランドのベネフィットなら、ターゲットにとっての価値になるね。
この図形を作ることができれば自分というブランドを設計できて、自分に自信が持てます。書籍「苦しかったときの話をしようか」を読んで是非一度作ってみてください。
劣等感に襲われるときの話
いよいよ森岡毅さんの苦しかったときの話をします。
森岡毅さんが米国のP&Gのマーケティング本部に入ったときの話です。
周囲が優秀な人たちだらけに囲まれ、苦手な分野(女性に好かれるかわいいデザインのパッケージ開発等)を任されるも怒られてばかり。とうとう電話に出ることもできなくなります(これは、ついに、電話が鳴ったから電話を取ろうと思っても、手が動かなくなるところまで悪化しました。)。
さらに、上司の仕事のスタイルが朝から夜遅くまで働くハードワークでそれについていかなければならず、朝7時前から働き、終電で帰り、週休日でも電話が入るという実に過酷な話でした。もちろん睡眠時間は少ない上に、段々熟睡できなくなっていきます。
無事に解決する話は、書籍「苦しかったときの話をしようか」を読んでいただくとして、ここで得られた教訓は、「今日の自分は何をどう学んで昨日よりも賢くなったのか」、その1点を問えること。「できない自分」ではなく「成長する自分」として、自分だけは自分自身を大いに認めてあげてください。
チェックポイント
「できない自分」ではなく「成長する自分」として、自分だけは自分自身を大いに認めてあげること。
無価値に追い詰められたときの話
これは、森岡毅さんが米国でいじめに遭った話です。
P&G屈指のメガブランド「パンテーン」でブランドマネージャーをすることになったときのこと。森岡毅さんを試すような質問がされたり、会議等の情報を森岡毅さんにだけ回さなかったり、わざと早口の英語で話したりされていました。さらに、前日遅くに作った役員プレゼンの表紙がセクシー画像に差し替えられたりするといったこともあったそうで、とうとう「You mean nothing.Youare our liability!」(お前に価値はない。お前はお荷物だ!)と言われてしまいます。
会社に行きたくなくなるのはもちろん、ストレスで血尿が出るようにもなりました。
しかし、「逃げた記憶」がつきまとう人生になるのだけは嫌だと森岡毅さんは奮起します。
迷ったときは、厳しい方を取れ!人間の脳は楽な方が良く見えるように常にバイアスをかけている。だから、ハードな道が正解だ。どうせ倒れるとしても、せめて進むべき正しい方向を向いて前のめりに倒れてやる。そうだ。それが私らしい!やってやる!やってやるぞ!
「苦しかったときの話をしようか」
熱いなぁ!
この吹っ切れ方は、大好きですね!
森岡毅さんは、この無価値に追い詰められた話で大切なことは、次の2点だといっています。
- 自分の強みで戦うしかないこと。
- 自分の強みを知っておくこと。
さて、この話の結果は、書籍「苦しかったときの話をしようか」を是非御覧ください。なお、森岡毅さんが立てた戦略は、書籍「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 (角川書店単行本)」で詳細に書いていますのでそちらも御覧ください。
また、少しだけ余談になりますが、仕事以外にも森岡毅さんは、米国での生活に追い込まれました。妻と小さな子ども3人もいるのですから、自動車運転免許、学校や保育園の手続、ホームドクター等の手続等です。中でも娘さんが通うことになった小学校の話が私にはぐっときます。
「お友達や先生の言葉もわからないのに、毎日ずっと座っている私の気持ちがわかる?」と泣きながら学校に行く君を見ると、切り裂かれるように心が痛んだ。
「苦しかったときの話をしようか」
この話は、何度読んでも涙が出ます。辛かっただろうな。
チェックポイント
大切なことは、自分の強みを知り、自分の強みで戦うこと。
不安との向き合い方
不安とは、あなたが挑戦している証拠なのだと森岡さんはいいます。
詳しくいうと、次の2点となります。
- 不安とは、本能を克服して挑戦しているあなたの勇敢さ
- 不安は、未来を予測する知性が高いほどより大きくなるため、挑戦するあなたの勇敢さと知性の強さの裏返しが不安の正体
箇条書にすると何だかつまらない表現になりますが、書籍「苦しかったときの話をしようか」では、まるで読者を応援してくれるようにとても熱く語られています。
不安の正体がこれであれば、不安自体はいいものではないでしょうか?
不安を抱いて初めて人は成長する、大人になっていく、パースペクティブは拡がっていく。不安な君は、自分の世界への旅を、すでに自分の脚で立ってスタートしているのだ。そこで見え始めた君の景色こそが、君の世界だ。Welcome to your world!と言ってあげたい。
「苦しかったときの話をしようか」
チェックポイント
不安は、挑戦している証拠。不安でいい。不安の居場所を認めてあげること。
弱点との向き合い方
この点について、森岡さんは「自分の強みの裏側にある弱みを自分で克服する努力などは無駄の極みである」といっています。
ちょっとがっかり。どうしようもないじゃん。
まぁまぁ。話は続いているよ。
弱みを克服すのは無理なので、あなたの弱みに対して強みを持つ人の力を借りればよいと森岡さんはいっています。
そのために、自分とは違うタイプの特徴を持つ人を意識して探して、その価値を認めて、その価値が炸裂する場で輝かせて、それらの人を敬意をもって大切にしましょう。
友達はいなくてもいい。目的を追求するなら、君にもいつかきっと、手を取り合って同じ目的を追う本当の、”仲間”ができるだろう。それが己の弱点との究極の向き合い方だと私は考えている。
「苦しかったときの話をしようか」
チェックポイント
あなたの弱みが得意な人の力を借りること。
行動の変え方
変わりたいときに、うまく変わることができるコツは、最初からすぐに変われないことを覚悟して、時間がかかることを織り込んで、変わる努力を継続することです。
5回に1回できたら自分の努力を認める、といったことですね。
人は、なかなか変わることができません。それは、変わろうと覚悟したときの意識変化と実際の行動変化までのタイムラグに耐えられないからです。
今までの行動パターンを脳細胞と神経回路が覚え込んでしまっているので、無意識に動くとパターンどおりに動いでしまいます。これを何とかするために、コツコツと身体に覚えさせる必要があります。その手法が「5回に1回できたら自分の努力を認める」です。
変わりたいことがあったら、是非実践してみましょう。
なお、森岡さんが実践したトイレのエピソードは、是非書籍「苦しかったときの話をしようか」で御確認ください。
おばかだなぁ(褒め言葉)。
チェックポイント
では、行動に移そう。
結果は、行動しなければ何も変わりません。逆をいえば、行動すれば変えられます。
書籍「苦しかったときの話をしようか」は、自らを変える方法を正しく実践し、自らを知り、正しく努力すれば、きっとあなたが主人公となるこの世界でとことん楽しんでいけることでしょう。
さて、まとめです。この記事でピックアップしてお伝えした重要な点は、次の3点
- 自分の強みを知り、自分の強みで戦うこと。
- 自分の弱みには、得意な人の力を借りること。
- 変わろうとするときは、最初から全て変わろうとせず、少しでも自分の努力を認めて少しずつ変わろうとすること。
変わるには、行動しかありません。
そして、今変わろうとしなければ、ずっとあなたの悩みは解消されません。
森岡毅さんが自らの娘に熱意を込めて語る書籍。この熱量がきっとあなたの悩みにも親身になって解消に導いてくれることでしょう。今からでもあなたをっ変えるため、一度行動してみてください。
【PR】森岡毅「苦しかったときの話をしようか」
そのほか、おすすめの書籍についての紹介記事を書いていますので、そちらも御覧ください。
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